「特別なスープをあなたにあげる〜♪あったかいんだからぁ〜♪」 このメロディを聞けば、誰もが2015年のあのブームを思い出すことでしょう。 しかし、ブームが去り、テレビでの露出が落ち着いた現在、インターネットの検索窓にクマムシと入力すると、予測変換に死亡などといった不穏な単語が表示されることがあります。今回はクマムシの芸人が死亡したのは本当?について真相を調査しました。
彼らのコンビ名に隠された「ある生物」の存在と、芸能界特有の事情、そしてネット検索の仕組みが複雑に絡み合っていました。
死亡説が流れた3つの大きな理由
火のない所に煙は立たないと言いますが、クマムシの死亡説に関しては、いくつかの要因が重なって生まれた「誤解」であることが判明しています。ご存知の方も多いと思いますが、コンビ名の「クマムシ」は、緩歩動物(かんぽどうぶつ)という実在する微生物の名前に由来しています。
この生物のクマムシは、「地上最強の生物」として科学界やネットニュースで度々話題になります。
生物のクマムシが影響?
生物のクマムシは、極度の乾燥、高温、絶対零度に近い低温、さらには宇宙空間の放射線にまで耐えられるという驚異的な生命力を持っています。そのため、科学ニュースの見出しで以下のようなフレーズが踊ることがあります。最強生物クマムシ、ついに死ぬ?など生物としてのクマムシに関する記事がネット上に大量に存在します。
ユーザーがクマムシと検索した際、芸人の情報よりも先に、生物学的なニュースや研究結果がヒットしてしまい、見出しの「死」という文字だけが一人歩きしてしまったのです。
テレビから消えた=死亡というネットスラング
芸能界、特にお笑い界には残酷な一面があります。爆発的なブームを巻き起こした「一発屋」と呼ばれる芸人たちが、ブームの収束とともにテレビ出演が激減すると、ネット掲示板やSNSでは「あの人は今?」「完全に消えた」といった辛辣な表現が使われることがあります。
これを、芸人としての死と表現する場合もありますが、言葉が独り歩きすると、物理的な死亡説として伝わってしまうことがあります。 「最近クマムシ見ないけど、生きているの?」という疑問が、クマムシの芸人が死亡した?といった検索ワードを生み出してしまったのでしょう。
他の芸能人の訃報との混同
稀にあるケースですが、同時期に亡くなった他の芸能人や著名人のニュースと記憶が混同されることがあります。例えば、同じような「歌ネタ」で活躍した芸人や、同世代のタレントに不幸があった際、「あの一発屋の芸人が亡くなったらしい」という曖昧な情報が口コミで広がり、いつの間にか対象がクマムシにすり替わっているというパターンです。
人間の記憶は意外と曖昧なもので、「久しぶりに名前を聞いたと思ったら訃報だった」という他の事例の印象が、露出の減ったクマムシに重ね合わされてしまった可能性も否定できません。
現在のクマムシは何をしているのか?
死亡説が真っ赤な嘘であることが分かったところで、気になるのは現在の彼らの活動です。「あの人は今」系の番組でたまに見かけることはあっても、普段具体的に何をして生活しているのでしょうか。実は、彼らは「消えた」のではなく、活動の場所を「移した」だけで、むしろ全盛期より安定した生活を送っているという情報もあります。
現在の状況は以下の通りです。
長谷川俊輔の活動
「あったかいんだからぁ〜」で美声を披露していたボケ担当の長谷川さん。彼はその歌唱力を活かし、現在も音楽活動やお笑いライブを精力的に行っています。また、彼の出身地である富山県など、地方局の番組にレギュラー出演したり、イベントの営業で全国を飛び回ったりしています。
地方の営業では、あのヒット曲を歌うだけで会場が大盛り上がりするため、非常に重宝されているそうです。一発屋芸人にとって、誰もが知るヒット曲を持っていることは、一生食べていけるだけの強力な武器になります。
佐藤大樹の活動
「Yes!」という合いの手や、長谷川さんの歌に添えるだけの役割で、「じゃない方芸人」とも呼ばれていた佐藤さん。彼は一時期、社長令嬢とお付き合いをし、彼女のマンションに住まわせてもらう「ヒモ生活」を公言して話題になりました。
「ヒモキャラ」としてバラエティに出ることもありましたが、現在はそのキャラクターも活かしつつ、DJ活動やモデル業など、マルチな才能を発揮しています。また、相方の長谷川さんと共に地方営業やライブ活動も行っており、コンビ仲は現在も良好のようです。
驚きの「印税」収入
クマムシが「消えても食っていける」と言われる最大の理由が、大ヒット曲「あったかいんだからぁ♪」の印税収入です。この曲はCDが売れただけでなく、カラオケや着信音、YouTubeでの再生など、多岐にわたって利用されました。
作詞作曲は長谷川さんが担当しているため、彼には莫大な印税が入ってきます。 全盛期には月収が数百万、最高月収は800万円を超えたとも言われており、その貯金や継続的な印税収入があるため、無理にテレビにしがみつく必要がないという見方もできます。
なぜ死亡説は消えないのか?
本人が元気に活動し、SNSも更新しているにもかかわらず、なぜいつまでも死亡というキーワードは消えないのでしょうか。 これはインターネット検索の仕組み上の問題が大きいです。一度多くの人が死亡?と検索すると、検索エンジンは「このキーワードは需要がある」と判断し、他のユーザーにも予測変換として表示し続けます。
それを見た新たなユーザーがえっ、死んだの?と思ってクリックする。この繰り返しによって、あたかも死亡説が事実であるかのようなキーワードが定着してしまうのです。
まとめ
今回は、クマムシの芸人が死亡した?説について調査しました。一発屋として消費されるだけでなく、その知名度を活かして強く生き残る彼らの姿は、まさに生物のクマムシのような生命力を感じさせます。 久しぶりに「あったかいんだからぁ〜」の歌声を聞きたくなった方は、ぜひ彼らの現在の活動をチェックしてみてくださいね。
